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「きっと本当に鬼の姿になったら…」
そう考えたら怖かった。
爺の手が伸び、私の肩に触れた瞬間、思わず体がこわばった。
「大丈夫。安心しなさい。わしは鬼春がどんな姿になろうと、お前には絶対に銃を向けたりしないから。」
そう言うと爺は、優しく笑って見せた。
私の気持ちに気づいているみたいで少しホッとした。
「とりあえず服を着替えなさい。」
そう言われ自分の部屋へ行き着替えようとした。
「………!?」
言葉を失った…
私のお気に入りの服はボロボロに破れ、血に染まっていた…
その血は明らかに私の血ではなかった。
量が…尋常じゃなかった。
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