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蓮斗は毎月目まぐるしく働いて、父親の借金を返していた。
誰の手も貸りようとはせずに。
「はるか、話しあるんだ」
蓮斗が真剣に電話越しで言うもんだから慌ててあたしは家を出た。
家の前にいた蓮斗の車に乗り込んだ。
「どうしたの?なんかあった?」
「いやあさ、たまたま家の掃除したんだけどさ。
押入れの中のもん全部引っ張りだしたらノートが出て来て。
そのノートに挟んであったのがこれ」
蓮斗が見せてくれたのは、通帳だった。
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