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夕方5時を過ぎて、あたしは俊太くんに家まで送ってもらうため蓮斗の病室を後にした。 「良かったあ。意外と元気そうで」 「そうだな」 「あ、俊太くん。土曜日なにか言いかけましたよね?」 「あ、あぁ。まあねえ・・・」 「蓮斗のことですか?」 「うん、そうだな。蓮斗から聞いたかもしれないけど、 アイツ、親父から暴力受けてたんだよね」 「暴力・・・?」 まだまだあたしは蓮斗のことを知らなかった。
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