58人が本棚に入れています
本棚に追加
宮福さんは、それだけ言って、どこかへ走り去ってしまった。
「宮福さん…?何だろ。どうしたんかな。」
私は正直、宮福さんが何を言ってるかさっぱり分からなかった。
だって、彩花は本当に元気な子なんだよ。
風邪ひいてるところなんて、見たこと無かったもの。
そんな事を考えてるうちに、エレベーターがついていた。
私はエレベーターに乗り込み、自分が住んでいる7階のボタンを押した。
ボタンを押した私の手は、かすかに震えていた。
なんで宮福さんが彩花の事を聞いてきたんだろうか。
何か重い病気にでもかかったの?
それとも、事故にあったとか?
心臓が少し鼓動をはやめた。
最初のコメントを投稿しよう!