突然の悲劇

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すると急に、校長先生が走ってきた。 何か焦っているようだった。 私達は練習の途中にも関わらず、強制的に帰らされた。 皆は「近くで大きな事件があったんじゃね?」とか言って、はしゃいでた。 私はその時、鍵係と行って、みんなが教室を出たあと、教室の鍵をしめて職員室に鍵を返す、という係をやっていた。 皆が教室から出ていき、鍵をしめた。 「ちょっと待っててね!」 「わかってるよ。早く行ってきて!」 私は親友の秋元 恋華(アキモト レンカ)を昇降口で待たせて、1人で職員室に鍵を返しに行った。 「失礼しまーす。6年2組の鍵返しに来ました。」 職員室の中に入った。 …あれ? おかしいな。 いつもなら、生徒が入ると、先生は「はい、お疲れ様。」とか「早く帰れよー。」とか言ってくれるのに。
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