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星を眺め始めてから三十分後、恒一はある異変に気付いた。
「ねえ、叔父さん。あれは何かな?」
恒一の問いに求史は恒一の指差した方角を見る。すると、黄と赤と白の大きな星がオリオン座よりも高い位置に連なっていた。
「うん?何だろう。あの光り方は一等星以上だけど・・・・・・あんなの見たことないなぁ」
突然現れた謎の星に求史は首を傾げる。
すると次の瞬間、その星々が下へと降り、虹のような大きな模様を作った。
「何、何?」
三つの星が地に堕ちたかと思うと、似たような星々が上から次から次ぎへと降りて光のカーテンを作り、空を覆っていく。
ロスト・ユニバーサル・デイ。
後に名付けられたこの日が、今後どのような惨事を招くのかこのときの恒一にはまだ分からなかった。
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