No.09 酒場で

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今さら正義なんて名乗るつもりはない。 しかしあの時、俺達は暗く輝くステージの上にしっかりと立っていたのだ・・・メインキャストとして。 無論これで終わらせはしない。 舞台を降りても主役じゃなくても物語は続くし、これからも続いていく。 失った俺達に、世界はそれでも牙をむく。 ハッピーエンドが来ないのだ。 だだ… かつて共に戦い傷ついた者達と酒を交わす今ぐらいは、 幸せを感じても罪はないだろう。 開くドアの音を聴きながらそんなことを考えていた。
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