予感

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予感

「まったく、ロシアマフィアは使えねぇな。」 『プレミアムタワー』の百階で、壁の残骸を踏みながら一人の男が呟いた。 「ここで手に入る物はないだろ。」 男の後ろで仮面を被った女が二本の筒を持っていた。 「帰ってフューラーに報告するぞ。」 「了解。」 暗い闇の中、男と女の腕章が月に照らされた。 ―逆卍―
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