54人が本棚に入れています
本棚に追加
コルト45の弾倉に榴散弾を装填、俺の右人指し指が引き金を引く。
撃鉄が跳ね起き弾倉が回転、銃口から出たコルト45にあわせて改造榴散弾が発射ガスを巻きながら飛び出る。
消音装置のおかげで、銃声は三割程度まで抑制されているが今は関係ない。
コルト45の銃口から出た榴散弾は少し離れた場所に立ってカービン銃を構えていた男に炸裂した。
組織が送った殺し屋、確か名前はまだ聞いていなかった。
榴散弾は男の胸部にめり込み、体内で爆発。
多数の弾子が炸裂、体の至るところから弾子が飛び出て鮮血が噴水のように出ている。
男の即死は明らかだった。
とある都市の高級クラブ。
幻想的な店内には、今、死体と硝煙の臭いで満ちている。
殺し屋には仲間が四人ついていたが、一人残して他は全員殺した。
店内が無音なのは、クラブで働く女達はとっくの昔に逃げ出したからだ。
「お、お前・・・何もんだ?」
男は自分が窮地に立たされていることも忘れているらしい。
「・・・・・・答えるギリもない。」
そう答えた俺は、男に榴散弾を浴びせた。
「・・・まぁ。答えても、俺は俺だ。」
最初のコメントを投稿しよう!