<プロローグ>

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ひらり、はらりと桜の花びらが舞っている。 この光景は何年も、何度も見てきた。 そう、『春』の代名詞とも言える光景だろう。 しかし、今感じ、見ている光景、それはうまく表せられないけど、例年とは比べることができない程美しく、神々しい。 今まで親しい人と見てきた桜。 しかし今年は違う。 サザァと風が吹き、既に落ちている桜、まだ散らず咲いている桜関係なく吹き飛ばした。 そんな桜吹雪の中にいたキミは、俺に気づき、微笑みかけてくれた。 その光景は何よりも美しいと思えるものだった。
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