知らない場所

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あとはコートの男だけだ。 ホワイトはもう立てないだろう。たぶん。 だって、力が倍増している俺のパンチがもろに入ったもんな。 自分で言うのも何だけど、そりゃあ凄い威力だと思うよ。 これで立てたらホワイトからモンスターって名前に変えた方がいい。 『お前はもしかして…神の子か!?』 相変わらずスローモーションで聞こえるコートの男の言葉。全て聞くのを待つのに少し苛つく。 それにしても神の子って何だ? 「何だよ?それは?」 俺の質問に不安そうな顔をするコートの男。 『な…何だと?』 あっ…そうだった。 こっちがスローモーションで聞こえるなら、向こうは早口言葉に聞こえるのだろうな。 面倒だけど、ゆ~っくり喋ってやるか。 神の子って何なのか知りたいし。 『うわぁぁぁぁ!!』 おいおい…。ちょっと待てよ。質問したい事があるのに。 俺の質問を待たずに叫びながら突進してくるコートの男。 仕方ない。少し大人しくさせるか。
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