第3章

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悠『…やばい、迷った?』 悠は校舎に入ってから学園長室を目指して歩いた。 …が、どこかで道を間違えたのか…もう着くはずなのに学園長室はなかった。 悠『広すぎるんだよ…』 とりあえず道を聞こうとその辺を通りかかった男子生徒に声をかけた。 悠『すいませーん。学園長室ってどこですか?』 ?『学園長室?学園長室ならこk…悠!?』 悠『…誰?』 この世界に来て、話しかけられ、知っている男は二人しかいない。 だが、目の前の男とは違いすぎる。ロアはクールな切れ長な目をしていてイケメン。カナメは赤い髪を盛りアクセサリーをつけた、今どきの青年。 その男子生徒はどちらにも似ていない。眼鏡をし、赤い髪はサラサラなストレートで前髪が眼鏡を隠すほど長い、ネクタイはきっちり上まであげて、いかにも真面目な生徒だった。 ?『俺ですよ。』 前髪をあげ、眼鏡をはずした。 悠『カナメ!?…どうしたんだ?その格好…』 カナメ『学園ではこれなんですよ。』 また眼鏡をし、前髪をおろした。 悠『…気持ち悪wwで、学園長室は?』 カナメ『ここですよ?ほら…』 指差したのは悠の後ろの壁だった。 カナメ『我願う。マローレ!』 壁の一部が音をたてて動き、扉がでてきた。
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