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…暫く間があったが カズトミが口を開く。
「待てよ、確かに俺は死んだ。胸から噴き出す血飛沫も、血と体温が失われる感覚も味わった。じゃあなんで俺はここにいる? 何で生きてる?」
「馬鹿か、ちゃんと死んだと認識してるじゃないか。お前は確かに…」
『死んでいる』
黒スーツの天使は呆れた表情で答えた。
彼女に取っては些細なことかもしれない。だが、今の一言はカズトミの思考を著しく破綻させた。
「いいか?私は死んだお前の魂をここに呼び出し、死ぬ前のお前を模倣した体に植え付け…」
「俺は死んだ…?そうか、これは悪い夢なんだ」
「お前にはこれからここで訓練してもらい…」
「あのクソメンヘラ野郎に刺された時から夢だ!なんだそういうことか…」
「おい…天使の話を聞k」
「おい!早く俺を起こせよb○○ch」
この適応力の悪さに彼女はキレた。
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