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「うっせぇんだよ人間風情がッ!」
黒スーツ天使はいきなりカズトミの鳩尾に蹴りを叩き込んだ。
「ぐはッ?!」
「私の話を最後まできっかり聞けッ! なんでどいつもこいつも話を聞かないんだ、お前は女子高生か?!」
天使だとは思えないぐらいの罵詈雑言である。
「…お前…が、言った…オェ…通り…男子k」
「そう言う問題じゃねぇよ!…確かお前、夢から覚めたいとか言ってたな」
天使は手を掲げる。何かをする気のようだ
「なら目を覚まさせてやるよ!」
掲げられた手のひらが発光し始める。発せられた光は徐々に大きくなり、ある形を作り出す。
「おいおい…、冗談だろ?」
カズトミは愕然とした。
発せられた光が消えた時、彼女の手が握っていたものが…先ほどの光と同じ大きさの戦鎚だからだ。
「一撃で現実までぶっ飛ばしてやらぁ!」
天使は戦鎚を大きく振りかぶった。
「おい!待t」
カズトミの静止も間に合わず、振られた戦鎚がカズトミに激突。
カズトミはぶっ飛ばされ、壁に大きくめり込んだ。
「…(でも…これで帰れる…)」
彼がそう思った瞬間、意識が途絶えた。
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