♯02『ランドセルと目玉焼き』

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♯02『ランドセルと目玉焼き』

おっさん「それでは早速!! いきなりこのお話から読んでしまった読者殿のために、この小説がどういうお話かご説明いたしましょう!!!」 はるな「うわぁ♪どのお話から読んでもええなんて『親切設計』やねぇ~♪♪」 まふゆ「……そういえば、もうすぐ…『母の日』ね………」 おっさん「あれ?話題変えられたっ!?」 まふゆ「はるなは、お母さんに……何か、渡すの……?」 はるな「ウチ?特に考えてへんかったわぁ~! ふーちゃんは何かあげるん?」 まふゆ「……カーネーション……」 おっさん「普通ですなっ!!」 まふゆ「あ゛ァッ!?」 おっさん「恐ッ!?」 はるな「ふーちゃんエライなぁ~! ……ウチも何かあげなぁ…… う~ん……何がええんやろぉ~?」 まふゆ「……別に……。 『物』じゃなくても…… “いつもありがとう”って…… 感謝の『言葉』だけで……良いと、思う…… ……『母の日』は………… お母さんに『感謝』……する日、だから………」 はるな「ふーちゃん………」 おっさん「それは突然のことだった!! いつものように小学校から帰ってきた『まふゆ』……」 はるな「話題、戻しよったねぇ~♪♪」 まふゆ「今、良いこと喋ってんだろうがっ!!!!」 おっさん「なんと、母親が『麻薬』の中毒者に刺され…… ……亡くなってしまった!!」 まふゆ「『母の日』の話してたのに…… 縁起、悪すぎんだろうがッ!」 おっさん「その日からまふゆは、母の代わりに『炊事』や『洗濯』などをすることになった。 小学校に通いながら母の代わりに家事をするまふゆ…… これまで楽しかった学校や友達…… ……なぜ、アタシがこんな目にあわなくちゃいけないの……! 『麻薬』はたとえ一回でも、やったら自分ばかりか他の人をも不幸にしてしまうのですっ!! たとえ一回でも。 ……“ダメっ!絶対!!”」 はるな「ホンマは、みんなと遊びたいはずなのに…… ……うぅっ……… そんなん可哀想すぎやわぁ~…!!! ふぇぇぇんッッ!!!!」 まふゆ「……はるな……… テメェッ!! 泣かしてンじゃねぇぞゴラァァアアアッッ!!!!」 おっさん「ギィヤァァアアッッ!!」
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