16人が本棚に入れています
本棚に追加
♯02『ランドセルと目玉焼き』
おっさん「それでは早速!!
いきなりこのお話から読んでしまった読者殿のために、この小説がどういうお話かご説明いたしましょう!!!」
はるな「うわぁ♪どのお話から読んでもええなんて『親切設計』やねぇ~♪♪」
まふゆ「……そういえば、もうすぐ…『母の日』ね………」
おっさん「あれ?話題変えられたっ!?」
まふゆ「はるなは、お母さんに……何か、渡すの……?」
はるな「ウチ?特に考えてへんかったわぁ~!
ふーちゃんは何かあげるん?」
まふゆ「……カーネーション……」
おっさん「普通ですなっ!!」
まふゆ「あ゛ァッ!?」
おっさん「恐ッ!?」
はるな「ふーちゃんエライなぁ~!
……ウチも何かあげなぁ……
う~ん……何がええんやろぉ~?」
まふゆ「……別に……。
『物』じゃなくても……
“いつもありがとう”って……
感謝の『言葉』だけで……良いと、思う……
……『母の日』は…………
お母さんに『感謝』……する日、だから………」
はるな「ふーちゃん………」
おっさん「それは突然のことだった!!
いつものように小学校から帰ってきた『まふゆ』……」
はるな「話題、戻しよったねぇ~♪♪」
まふゆ「今、良いこと喋ってんだろうがっ!!!!」
おっさん「なんと、母親が『麻薬』の中毒者に刺され……
……亡くなってしまった!!」
まふゆ「『母の日』の話してたのに……
縁起、悪すぎんだろうがッ!」
おっさん「その日からまふゆは、母の代わりに『炊事』や『洗濯』などをすることになった。
小学校に通いながら母の代わりに家事をするまふゆ……
これまで楽しかった学校や友達……
……なぜ、アタシがこんな目にあわなくちゃいけないの……!
『麻薬』はたとえ一回でも、やったら自分ばかりか他の人をも不幸にしてしまうのですっ!!
たとえ一回でも。
……“ダメっ!絶対!!”」
はるな「ホンマは、みんなと遊びたいはずなのに……
……うぅっ………
そんなん可哀想すぎやわぁ~…!!!
ふぇぇぇんッッ!!!!」
まふゆ「……はるな………
テメェッ!!
泣かしてンじゃねぇぞゴラァァアアアッッ!!!!」
おっさん「ギィヤァァアアッッ!!」
最初のコメントを投稿しよう!