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「まふゆーっ…!
朝ごはん出来たから、早く食べちゃってー……!!」
「……う~ん…………」
お姉ちゃんの声が目覚ましとなり、アタシは目を覚ました。
……せっかく…………
はるるんとの新婚旅行に行った夢に浸っていたのにっ!!
綿密なるスケジューリングの末、やっと『夜のホテル』へと、場面は変わったのにィィッ!!
……名残惜しいけど、早く行かないと《お姉ちゃん》怒るからなぁ………
お姉ちゃんは、アタシと違い、見た目とは裏腹に意外と短気なあんちくしょうなのだ。
ちなみに朝ごはんは、ほとんど毎日お姉ちゃんが作ってくれる。
えっ?お姉ちゃんの歳?両親はどうしたって?
……読者だからって、調子にのらないでっ!!
プライバシーに関わるから言いたくないわ!
……覚えておきなさい?このご時世、『個人情報の開示』はバカのすることよっ!!
カン違いしないでね?
一応言っておくけど、両親はちゃんと『生きている』わよ?
ほら、家族をぼかしとけばぶっちゃけ、後々の話で、後付けの設定がつけやすいじゃない?
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