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「あいかわらず、ふーちゃん早いなぁ~!
……どれくらい待ってん?」
「……ぜんぜん待ってない……
……ほんの6時間ぽっち………」
「6時間っ!?
あははぁ~☆
あいかわらずふーちゃんは、あいさにてんご言いよるねぇ~♪」
コロコロと笑うはるな……
「ふーちゃん?」
あまりの可愛さに、思わず抱きついてしまった。
……だって、しょうがないじゃない!
9日振りなんだものっ!
……さみしかったんだもの……
微かに。
ボディーソープの香りがした。
あ~……どこの使ってるんだろ……?
アタシも使いたいなぁ……っていうか、そのボディーソープになりたいっ!!
9日振りにはるるんの感触を堪能して……
アタシは、つくづく女に生まれて良かったと思う。
……だって、朝っぱらからこうしてはるるんに抱きつけるんだもの……ハアハア……
……女同士、セクハラとかないよね?……ククク………
「いやぁ~……
背徳的ですなぁ!
ユリのかほりがいたしますなぁ~ッ!!」
「……だれっ!?」
アタシは咄嗟にはるるんから離れ、辺りを見回した!
……このご時世だ……
それに、男はみんなロリコンだって、この前お姉ちゃんが言ってたし!
……はるるんは…………
アタシが『守る』っ!!
……しかし。
いくら辺りを見回しても、『声の主』は見つからない……
まぁ見つけたところで、アタシには撃退する術(すべ)はないのだけど………
――気の……せい……?――
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