♯01『未知(おっさん)との遭遇』

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「あいかわらず、ふーちゃん早いなぁ~! ……どれくらい待ってん?」 「……ぜんぜん待ってない…… ……ほんの6時間ぽっち………」 「6時間っ!? あははぁ~☆ あいかわらずふーちゃんは、あいさにてんご言いよるねぇ~♪」 コロコロと笑うはるな…… 「ふーちゃん?」 あまりの可愛さに、思わず抱きついてしまった。 ……だって、しょうがないじゃない! 9日振りなんだものっ! ……さみしかったんだもの…… 微かに。 ボディーソープの香りがした。 あ~……どこの使ってるんだろ……? アタシも使いたいなぁ……っていうか、そのボディーソープになりたいっ!! 9日振りにはるるんの感触を堪能して…… アタシは、つくづく女に生まれて良かったと思う。 ……だって、朝っぱらからこうしてはるるんに抱きつけるんだもの……ハアハア…… ……女同士、セクハラとかないよね?……ククク……… 「いやぁ~…… 背徳的ですなぁ! ユリのかほりがいたしますなぁ~ッ!!」 「……だれっ!?」 アタシは咄嗟にはるるんから離れ、辺りを見回した! ……このご時世だ…… それに、男はみんなロリコンだって、この前お姉ちゃんが言ってたし! ……はるるんは………… アタシが『守る』っ!! ……しかし。 いくら辺りを見回しても、『声の主』は見つからない…… まぁ見つけたところで、アタシには撃退する術(すべ)はないのだけど……… ――気の……せい……?――
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