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「『はいとく』って何なん?」
「あーそれはですなぁ……」
……………
…………
………
……って…………
いたぁぁぁあああッッ!!!!
しかも、はるるんと親しげに話している!
『声の主』は頭頂部がすだれかかっており、たらこのような野暮ったい唇に、掛けている眼鏡は暑くもないのに何故か白く曇っている……『小さなおっさん』だった。
…しかも背中には蝶々……いや娥(ガ)のような羽がついていて……空を飛んでいる!!
……え?よく分からない??
想像力が貧困ねっ!
……だったら、あなたの父親を五センチくらいに縮めて背中に羽が生えているのを想像してごらんなさい?
……出来た?
大体それで合ってるから、以降おっさんはそのビジュアルで脳内変換してなさい?
「なななな………」
「七七?」
「おやおやどうしたのですかな?
まるでバケモノを見たような顔をしていますぞ?」
「寄るなぁあっ!バケモノォォオオオッッ!!!」
アタシは思わず手で、空飛ぶ小さいバケモノを払いのけた!
……うげぇ………
なんだか手がベタベタする……
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