♯01『未知(おっさん)との遭遇』

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「はるなっ、大丈夫っ!?」 「だんないことあらへん~!妖精はんが瀕死やわぁ~……!」 そう言って。 未確認生物に駆け寄るはるな… ……なんて………… なんて、いい子っ!! はるるんのそういう、たとえ羽虫に対しても分け隔(へだ)てなく与える優しいトコロがアタシは大好き♥ ……だけど………!! 「……危ないから……近づいちゃ、ダメ……!!」 「ほぇ?妖精はん危ないん?」 「いえいえ! わたくしイコール人畜無害の等式が成り立つくらい、いたって安全ですぞっ!! 「ほんなら大丈夫やねぇ~♪」 「騙されちゃ……ダメ……!! ……どこからどう見ても、怪しい……!!」 「え~!! ふーちゃん、ヒトを見た目で判断したらアカンよ~!」 「はるるん殿は良いことを言いますなぁっ!! ……まぁ、わたくしヒトじゃありませんけど(ボソッ)」 「えへへぇ~♪♪ 褒められたわぁ~☆」 どういう……こと……? はるるんって言って良いのは世界中でアタシだけなのにっ!! ……っていうか、なんであの汚物ははるるんの名前を………
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