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ハジマリは三ヶ月前 高校二年の六月の事。 二年になってすぐ、私は同じクラスの女子数人から酷いいじめを受ける様になった。 理由は『生意気だから』 納得いかない理由に最初は呆然としたが、直ぐに”そこに理由は必要無い”事を悟った。 上靴隠しや教科書隠しといった、小学生のいたずらみたいな事から入り、ロッカーにゴミを入れられたり体操服を焼かれたりと…日に日にエスカレートして行く行為。 事がある度に、悔しさと惨めさで苦しくなり…憎しみが増して行くのを感じていた。 抑えようの無い悔しさ 言いようの無い悲しさ その全てを、私は黙って耐えて来た。 けれど、それにも限界があった。 言われの無い中傷 惨めな孤独感 私は…あんた達のおもちゃじゃない! いつか…いつかきっと… 憎しみに我を忘れる寸前だった。
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