32人が本棚に入れています
本棚に追加
ハジマリは三ヶ月前
高校二年の六月の事。
二年になってすぐ、私は同じクラスの女子数人から酷いいじめを受ける様になった。
理由は『生意気だから』
納得いかない理由に最初は呆然としたが、直ぐに”そこに理由は必要無い”事を悟った。
上靴隠しや教科書隠しといった、小学生のいたずらみたいな事から入り、ロッカーにゴミを入れられたり体操服を焼かれたりと…日に日にエスカレートして行く行為。
事がある度に、悔しさと惨めさで苦しくなり…憎しみが増して行くのを感じていた。
抑えようの無い悔しさ
言いようの無い悲しさ
その全てを、私は黙って耐えて来た。
けれど、それにも限界があった。
言われの無い中傷
惨めな孤独感
私は…あんた達のおもちゃじゃない!
いつか…いつかきっと…
憎しみに我を忘れる寸前だった。
最初のコメントを投稿しよう!