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しばらく食事を楽しみ、一段落ついた頃、前方に作られた壇上に奏海が登った。
奏海「はい、注目ー!」
辺りは一瞬で静まる。
奏海は壇上で1つ咳払いをした。
奏海「一応、隊長として、挨拶をさせていただきます!
皆、1年間本当にありがとう。
最初はあたしも分からないことばかりで、いっぱい迷惑かけました。
でも、皆が協力してくれて、毎日楽しく過ごせたし、仕事もこなすことが出来て、本当に感謝してるよ。
まだまだ頼りない隊長だけど、これからもよろしくねっ」
隊士たちから拍手が沸き起こる。
壇上から隊士たちを見渡して、奏海は改めて、ある覚悟を決めた。
奏海「…今日は皆に言っておきたいことがあるの。
落ち着いて聞いてね」
巧でさえも、知らない出来事だった。
話があるなんて一言も聞いていない。
一体何を言うのだろう、という疑問が、隊士たち全員に浮かんだ。
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