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桃花「やっぱり、かながいれるお茶は美味しい」
お茶を見つめながら、桃花がそう言った。
向かいでは巧もうんうんと、しきりに頷いている。
2人の反応を見て、2人の間にいる奏海は嬉しそうに笑った。
奏海「ありがとー!」
こういうことは本来は部下の仕事であって、隊長がすることではない。
が、隊長の奏海でもたまにはするし、隊に上下関係をあまり作りたがらない性格のため、日々、自分で出来ることは当たり前のようにやる。
上下関係を作りたがらない、その真意は、単に面倒だということもあるが、隊の雰囲気作りの一環として、常に奏海が気を付けていることだ。
以前、隊で"敬語禁止令"を出そうとしたことがあった。
しかし、隊士たちの上官を敬う気持ちの現れである敬語をなくすのは嫌だという、隊士たちの要望で、発令されることはなかった。
話はそれたが、結局の所、十四番隊は位に関係なく、隊士たちはのびのびと、比較的自由に過ごせる環境なのだ。
やるときはしっかりやるのが十四番隊式だ。
ただし、息抜きも大切である。
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