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2人は並んで歩きながら十四番隊隊舎に帰っていた。
巧「全く、好きだなぁ、毎朝毎朝…」
奏海「日課(笑」
巧「そんな日課作んな」
奏海「やーだ」
と言いながら、巧に気付かれないように手を伸ばし、背中をスーッと指で上から下へ。
巧「ひゃあ!」
すっとんきょうな声に、奏海は大爆笑。
巧「やったな、このやろっ」
奏海「ひゃはぁー!」
道のど真ん中でじゃれあう2人。
隊長、副隊長という関係以前に、幼馴染みの2人。
時には背中を預け合い戦うが、そうそう戦いがあるわけでもなく、いまだ未知数の能力を持つ、十四番隊の隊長、副隊長だ。
巧「それより、分かってるよね?今日は」
奏海「分かってるよっ」
今日は特別な日を祝う日なのだ。
実は、記念日はとっくに過ぎている。
実際は1ヶ月近く前の話だ。
しかし、いろいろありバタバタしていた結果、こんな時期になってしまったのだ。
奏海「隊舎に帰ったら準備するよ」
巧「うん」
記念日は過ぎてしまったが、そんなものは関係ない。
祝い事は、遅くなろうとも多い方がいい。
本当はちゃんと記念日に祝いたかったが、今日までずれ込んでしまい、奏海は責任感を抱いていた。
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