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十四番隊隊舎in食堂。
食堂は学校の学食のような作りになっている。
前方に厨房があり、あとは机が並んでいるだけの、どこにでもありそうな風景だ。
食堂は夜の宴会のため、朝から準備で大忙しである。
食堂を担当している隊士は、本来は当番制だが、今日は全員出てきていた。
奏海は巧と共に裏口から厨房に入った。
奏海「おはよう!」
厨房にいた隊士は10名。
普段は5人日替わりで切り盛りしている。
隊士たちは奏海の声を聞いて、振り返り、手を止めて奏海と巧のもとへ早足で集まった。
隊士「おはようございます!」
奏海「準備は捗ってる?」
食堂の責任者を任されているのは、第十席の1人、榎津侑菜だ。
金髪に青い目という西洋人風の顔立ちだ。
美しい金髪は、今は後ろにすっきりまとめられている。
侑菜は隊内では有名な料理人であり、時には他の隊からも、侑菜の手料理を求めて隊士たちがやって来る程だ。
そのかわり、彼女の恋人である第九席倉科三鷹が目を光らせているので、変な気があれば、殺される。
彼は今日も厨房に近い席で朝食をとっている。
侑菜「全て順調ですよ」
奏海「良かった♪
今日は多少予算オーバーしても大丈夫だからねっ」
侑菜「分かりました(笑」
奏海「じゃあ、頑張ってね!」
隊士「はいっ!」
ちゃっかり朝食の注文をして、2人は厨房を出た。
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