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「学校は楽しい?」
不自然にならないように視線を逸らしながら、紙皿におかずを取り分ける。
「楽しいよ。
たかちゃんと同じクラスになれたし」
たかちゃんとは、遙の小学校からの友人だ。
甘い卵焼きとからあげに、ほうれん草のおひたしを盛り付けて遙に渡す。
「あ、あとね、私のクラスはアイドルが多いの」
「アイドル?」
遙は食べかけの梅の入ったおにぎりを両手で持ち、こくこくと頷く。
「輝くんもアイドルだったでしょ?
学年とか学校中でものすごくモテる子のことだよ。ファンクラブまであったりするの」
「ファンクラブねぇ」
僕は言い、自分が冷やかな気持ちになっていることに気づく。
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