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まだ理解が出来るような状態ではなかった黒薔薇は、親の死について
自分が居たからいけなかったんだ。
と、自己嫌悪を起こしていた。
記憶にない育てられた場所で、自らの右腕の痣に傷を付けようとした時の事と
そこに居た人間達の手が自らの腕を押さえつけている事だけは覚えている。
それから、数ヶ月後だ。
七歳になった黒薔薇を誰かが、旅を促した。
この大陸を隅々まで歩け と。
何故、そうなるのか。
黒薔薇は思っていたらしいが、旅というモノに彼は深く引き込まれていった。
旅を始めた黒薔薇。
大陸を隅々まで歩くという試練が終わる頃だった。
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