第1回 幻想剣士と外道剣士

3/13
前へ
/80ページ
次へ
芽杜「あのー……」 竜哉「あぁ、すまない。 あれは気にせず続けよう。 えーと? そうそう、剣術な。 芽杜は強いのか?」 カルマ(「あれ」ってお前……) 芽杜「いや、俺はまだまだですよ。 今度ある大会があるんですけど、それまでに強くならないと。 ……あ、これに関しては本編をご覧ください」 カルマ「さり気なく番宣かよ!」 竜哉「成る程な。 俺も一応剣士の端くれだからアドバイスが出来ない訳でもない」 芽杜「! 聞かせて下さい!」 竜哉「うむ、まず一つ。 相手の土俵で戦うな。 自分の得意分野に相手を引き込んで戦うんだ」 芽杜「ふむふむ……」 竜哉「二つ、相手の意表を突け。 既存の型に囚われた剣では実戦では勝てないぞ。 どこぞの腹黒巫女も言ってんだろ、『常識に囚われてはいけない』と」 芽杜「は、はぁ……(何で幻想郷の事知ってるんだろう)」 竜哉「例えば剣に毒を塗ったり」 芽杜「……剣術?」 竜哉「剣を投げたり」 芽杜「剣術?」 竜哉「男なら相手の股間を蹴り上げたり」 芽杜「それ完全に剣術じゃありませんよね!?」 竜哉「良いか芽杜、三つ目、これが一番大切な事だが……」 芽杜「な、何ですか……?」 竜哉「世の中には『勝てば官軍、負ければ賊軍』と言う言葉がある。 つまり何を言いたいかというと──何したって勝てば良いんだよ、勝てば」 芽杜「外道だぁ──っ!!」
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加