アイツが大嫌い

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それは、あるのかないのかパッと見では分からない区内の公園。 そのベンチで、一目で学生と分かる制服を着ていながら堂々とタバコに火をつけようとした、 そんな瞬間だった。 「チッ…何でお前が居るんだよ、高帆ちゃん?」 火をつけ損ねたライターをたばこに当てたまま、王河(オウガ)はもう聞き慣れ過ぎて辟易しているその声の持ち主へ、じろりと目だけを向ける。
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