子守りする暗殺者

１

　更に「持ち歩いた時の感想を聞かせて」だ。

　おそらく新しい銃を仕入れたから不具合いがないか見たいのだろう。名前はニューボディーガード。確かに最新型だ。

　とりあえずシリンダーが大きいからかホルスターが今までの物だと合わない事が分かったが、こんな事は仕入れる前に分かりそうだ。

　腹が立つから軽量化を計ったこの銃を従来型より重く感じたと言ってやろう。

　いや本当なら雑用を任されたとかは少し嫌だと思う程度の事だ。大人気ないが本当に腹が立つのはプラティさんが俺を放っておいて子供と遊んでる事だ。

「プレコ、そこのコンビニに停めてちょうだい。休憩にするわ」

　やっと話しかけてくれたと思ったら、そんな事務的な指示だ。

「はい」

　返事に怒気が混ざる。

「プレコ、コンビニの中、見て来てちょうだい」

「今回、何も危険はありませんよ」

　意味もなく反論してしまう。

「念のためよ」

「はい」

　大人気ないのは分かるが車のドアを力を込めて閉め、コンビニに入った。