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 気まずい空気が流れる中、俺はプラティさんの後ろを歩く。飲み物のコーナーで止まる。     「プレコ、何にする?」     「コーラにします」      子供とも同じ会話をして次はお菓子のコーナーで止まりシュークリームを三つカゴに入れた。俺の好物だが食べ物で機嫌が直ると思われては困る。      ごくりと音がした。俺が生唾を飲む音だ。目線もシュークリームに釘付けになってしまった。    精神力を総動員し、後ろを振り向き会計が終わるのを待った。      終わると三人一緒に外へ出る。     「車の中で休憩にするわ。一応、カギは閉めてエンジンはかけててちょうだい」     「はい」      そこで子供も俺の方を振り返る。俺は子供が嫌いだ。    理由は自分の子供時代が不幸だったからと言う身勝手なものだが嫌いなものは嫌いだ。    俺は自然に険しい表情になる。     「あの…」      子供の困った顔。むしろ泣き顔と言って良い。流石に冷たい態度を取ろうとは思わない。     「な、何?」     「僕のせいで、お姉ちゃん達ケンカしてるんですか?」      そして俺に許してもらおうとしている。正直、可愛いと思った。    そして子供を初めて可愛いと思った。そうか、これが母性本能か。     「そんな事ないよ。ベタくんは何も悪くないよ」      当然、慣れない事だが恐る恐る頭を撫でてみた。
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