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「本当ですか?」      その見上げる視線にクラっとした。今まで子供が欲しい人の気持ちが分からなかったが今、身を持って実感した。子供は可愛い。     「本当だよ」      自分の声が猫なで声になっていた。      プラティさんが車に乗ったので俺とベタくんもそれに続いて乗った。そして飲み物とシュークリームが配られる。     「さっきは悪かったわね。これで許してちょうだい」      プラティさんの優しい笑顔。そして俺の頭を撫でる。さっきまでの不機嫌な俺はどこかへ行ってしまった。     「はい。いたたきます」      俺も顔が緩んだ。プラティさんは意味ありげに笑っていた。どうせ単純だと思われてるのだろうが構わない。後部座席を向いたまま食べた。     「このシュークリームおいしいですね」     「行儀悪いわよ」      指で顔をつつかれたが出発まで俺は姿勢を直さなかった。
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