7998人が本棚に入れています
本棚に追加
/710ページ
私は足を止め、宮本くんのほうを見た。
宮本くんも足を止めた。
「あのねぇ。たとえ撃沈したってすぐ他の誰かにって切り替えられるほど、私は器用な人間じゃないの。だからホント諦めてよ。」
「無理。オレ本気だから。本気で瑠奈が好きになった。だから切り替えられるまで待ってる。」
待ってるって…
なんか撃沈すること前提みたいな言い方だな。
「待たないで。」
私はまた駅に向かって歩き始めた。
宮本くんはついてこなかった。
最初のコメントを投稿しよう!