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勇気を振り絞って携帯を耳に当てる。 ドキドキと心臓が痛いくらいだ。 体全体が心臓になったんじゃないかってくらいドキドキしてるし、手も震える。 このままじゃ声も震える… 『なんだ?』 でたぁ!! 「あ!マスター!瑠奈です!」 声上ずっちゃうっ 『知ってるよ。なんか用か?』 「用事はないですけど…」 『用がないなら掛けるなよ。面倒なヤツだな。』 相変わらず冷たいのね… 「いいじゃないですか…声聞きたかったんだもん。」 『今から風呂だし、支度して出なきゃいけないんだよ。用がないなら切るぞ。』 「分かりました…すみませんでした。」 そう言うと無情にも携帯は切られてしまった…
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