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「は、早く出てくださいっ!」 頭を伏せ膝を抱える。 「無理。」 「は!?」 近づいて来たかと思ったら、おもむろに私の腕を掴んだ。 「立て。」 は!? 何言っちゃってんの!? 「タオル巻いていいから立てって。」 腕を引っ張られ強引に立たされた。 咄嗟にタオルを掴み自分に当てる。 「マスターが腕を掴んでるから、巻けません!」 「じゃあそのままでいい。」 と私の腕を掴んだまま引っ張るマスター。 ずんずん歩きマスターの部屋であろう前に来た。 「ちょっと待って!」 そう訴えても無視するマスター。 部屋のドアを開けるとそこは寝室になっていた。
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