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「お?忍か?」
派手な感じの男の人をマスターは忍と呼んだ。
「お~!隼人!久しぶりだなぁ。」
なんだ…知り合いか。
「何年振りだ?」
マスターが忍さんに近づく。
「5年くらいだろ。」
マスターは皆を見ると
「片付け終わったら上がっていいぞ。瑠奈はちょっと待ってろ。」
と言うと忍さんの方に向き直り
「まぁ座れよ。」
とテーブル席に二人で座った。
忍さんはチラッと私を見て
「なに?彼女?」
と言った。
「まぁそんなもん。それにしてもよくここが分かったな。」
「オレの情報網なめんなよ?お前が店を出した頃から知ってる。」
「そうかよ。」
二人はすごく仲がいいのだろう。
話が盛り上がっていた。
私は…
なんかこの忍さんが…胡散臭く感じて仕方ない。
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