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「お前に会わせたい人がいてさ。今日来たんだよ。」
タバコに火をつけ吸い始めた。
灰皿をテーブルに出すと忍さんは私を見ず、何も言わず灰皿を使い始めた。
どうやら…あまり好かれてないな…
話が終わるまで私はいつものカウンター席に座り水槽を眺めた。
「誰?」
「それは会ってからのお楽しみ。しっかし隼人に彼女ねぇ。」
ん?私のことか?
「隼人のタイプってこんなチンチクリンだったっけ?」
………チンチクリンで悪かったわね…。
ムカつくし……。
「さぁ。」
マスターも“さぁ”だけじゃなくて何か言ってくれてもいいじゃん!
確かにチンチクリンだけどさ!
「もっと知的な美人が好きだろ。」
「歳、取ったんだよ。」
「よく言うぜ。まだまだモテるだろ?」
「まぁな。」
なんか…私なんか止めておけ…って言われてるみたいだな…。
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