8011人が本棚に入れています
本棚に追加
それから定時の6時まで、黙々と仕事をした。
「瑠奈ちゃん、先に行くわよ!」
と先輩方が先にオフィスを出た。
あ~このままマスターんとこ行きたい…
やっと行けるようになったのに、ついてない…
「瑠奈先輩。一緒に行きましょ。」
不意に呼ばれて、項垂れていた顔を上げるとフレッシュマン宮本くん。
「宮本くん、主役なのに何やってんのよ。早く行きなさいよ。」
「瑠奈先輩待ってたんです。」
「なんで?っつか、瑠奈先輩って何よ。言うなら高島先輩でしょ。」
「固いこと言わない!さ、行きますよ!」
腕を掴まれ無理矢理立たせられた。
最初のコメントを投稿しよう!