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目の前のノンアルコールのカクテルを見る。
今日はなんだか飲む気分にならない。歓迎会からそぅだ。
まして、宮本くんと一緒だし、酔うわけにいかない。
私はマスターを見た。
楽しそうに客の女の子と話すマスター。
そういえば、ギブス取れたんだな。
包帯のされていない手首を見て、内心良かったねって思った。
「マスターのこと見すぎ。」
そう言いながら宮本くんは私の顔を手で挟み自分のほうに向かせた。
「今はオレでしょ？」
「冗談は寝て言え。」
宮本くんは笑って
「瑠奈、可愛い。」
と言った。
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