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私は 「コーヒー一杯で見返りを求める人に奢られたら、あとが怖い。マスター、これ受け取っといて。」 と千円をカウンターに置いた。 「じゃあ。」 私は急ぎ足でkingを出た。 もぅやだ… せっかくマスターに会えたのに…宮本のせいで何も話せなかった。 ううん…違うな… きっと私一人で来ても話しは出来なかったかもしれない。 マスターはきっと私を避ける。 私は名前知ってるし、必要以上に親しくしてこないだろう。 今日は宮本がいた。 話が出来なかったことを宮本のせいにすることで、自分が楽になろうとしている。 でもこれが一人だったら? 私はきっと今以上に落ち込んでるだろう…
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