4

28/39
前へ
/710ページ
次へ
「ふーん。」 マスターは全く興味なさ気に返事をし、テーブルに視線を落としたままだった。 私もマスターを見ることなく、テーブルの上のお水の入ったコップを見つめた。 「コーヒー一杯で見返りを求めるってなんだ?」 は? 私は顔を上げてマスターを見た。 マスターは顔を動かさず目だけ私を見ていた。 「えっと…そのままの意味ですが…」 「あの男がお前に見返り求めたってことか?」 「まぁそうですね。」 「良かったじゃねぇか。」 マスターはニヤリと笑っている。 良かった? 意味が分からない…
/710ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8011人が本棚に入れています
本棚に追加