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澪「あかりー次移動だけど。」
あ「待って待ってー!!……あ」
はい。こんにちは。一応この物語の主人公の永江あかりです。
晴れて念願の穂稀高校に入学してから2つ目の季節の後半を迎えようとしている今日この頃、私は移動教室のため教科書など机をあさり探していた。
みんなもう移動したのか、教室には私と中学からの友達である澪しかいない。
…そう思ったが、ふと教室を見渡すと、一番前の窓側の席に小さな人影を見つけた。
澪「どうかした?」
あ「いや、あの子、佐藤さんも移動だよね?」
それは同じクラスの佐藤さんだった。彼女は机に突っ伏していて、たった今予鈴がなったが気づいていない。どうやら寝ているみたいだ…。
あ「佐藤さん…次移動だよ?」
私は名前をよんで肩をトントンと叩いてみた。
茉「春ちゃん!!」
その瞬間、佐藤さんはいきなり叫んで立ち上がった。
び、びっくりした。夢でも見ていたのだろうか。
あ「しゅ…んちゃ…ん?」
驚く私を見て佐藤さんは顔を真っ赤にし、勉強道具を持って教室を飛び出してしまった。
あ「どうしたんだろう…?」
澪「…さあ?ってやば!!本鈴なるよ!!」
あ「う、うそっ!!急ごう!!」
佐藤さんを追いかけるように私たちも急いで教室を飛び出した。
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