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――――――男―――――――
ふぅ。
また世界に混沌が迷い込んできたか。
めんどくさいこと極まりない。
まぁ、俺が生きている限り奴は現れるだろうな。
俺は、フードを外し星を眺める。
「今夜も綺麗な夜空だ」
再びフードを深く被り闇に紛れ込む。
暫く歩くと人の気配を感じる。
「そこのお前止まれ!」
でかい声で叫ぶ男の声が森に響き渡る。
周りには俺を逃がすまいと仲間が姿を現す。
山賊か…さて、どうしたもんか…。
俺は頭の中で選択肢を考える。
1、埋める
2、フルボッコ
3、シカト
4、仲間になる
5、ビンタして逃げる
6、助けを呼ぶ
……ロクな選択肢浮かばないよな、いつも。
まぁいいか、今日は埋めるか。
「おい!聞いてるのか!?有り金全部置いていけ!」
また同じ奴がでかい声でしゃべりかけてくる。
いや、これはただ単に威圧をかけようと叫んでるだけだな。
「叫んでる男…地獄を見たくないならさっさと去れ」
俺はまず警告する。
それでも退かないなら埋める。
これが俺のやり方だ。
「はぁ?お前ア―――!」
まず、叫んでたやつを頭だけ残して沈める。
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