9人が本棚に入れています
本棚に追加
まあ
そんな事考えても
あんまり意味ないよな…
「榊原君、聞いてますか?」
校庭で鳴っていた
轟音は既に止んでおり
静寂が訪れていて
僕はすっかり寝てしまっていた
「あ、大丈夫です」
緩んだ口から
垂れていただらしない
唾液をワイシャツの袖で拭い
キリっとした顔に変える
「それではこの問題を
解いてみて下さい」
ふと黒板をみると
大学受験の問題が書かれており
正直、簡単過ぎる
これくらいなら
本当に朝飯前だな
「はい、分かりました」
僕は手短に返事をして
ガタッと椅子から立ち上がり
教卓の後ろにある
黒板に歩みを進める
そして
スラスラと答えを書いていく
そしてオォっと感嘆の声
それは当たり前の
反応なのかも知れない
最初のコメントを投稿しよう!