序章  希少異能力少年

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まあ そんな事考えても あんまり意味ないよな… 「榊原君、聞いてますか?」 校庭で鳴っていた 轟音は既に止んでおり 静寂が訪れていて 僕はすっかり寝てしまっていた 「あ、大丈夫です」 緩んだ口から 垂れていただらしない 唾液をワイシャツの袖で拭い キリっとした顔に変える 「それではこの問題を 解いてみて下さい」 ふと黒板をみると 大学受験の問題が書かれており 正直、簡単過ぎる これくらいなら 本当に朝飯前だな 「はい、分かりました」 僕は手短に返事をして ガタッと椅子から立ち上がり 教卓の後ろにある 黒板に歩みを進める そして スラスラと答えを書いていく そしてオォっと感嘆の声 それは当たり前の 反応なのかも知れない
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