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僕はまだ中3だ
答えを知っていたのは
親が学者の仕事をしていて
自然に身に付いた知識だ
まぁ嫌々だけどね
「正解です」
その言葉に対して
僕は軽く会釈し
席に戻る
さっきの続きだが
異能力の開発の別名を
<<限破>>と言ったりする
僕はこの《限破》は
受講していない
国家の犬になるなんて
まっぴらごめんだ
っと言うのが素直な気持ちだ
僕は軽く欠伸をした後
ふと時計を見ると
そろそろ授業が
終わる時間だ
「それでは
時間もきりがいいので
今日はこれで
終わりにしましょう
それでは委員長、号令」
「起立、気を付け、礼」
「「「ありがとうございました」」」
号令終了と同時に
椅子に座り込み机に突っ伏した
そして周りがざわめく
学生特有の
『昨日のテレビ見た?』
的な会話があちこちから
聞こえる
「やぁ、夜壱
相変わらず頭良いねぇ
羨ましいよ」
「どういたしまして…っと」
僕は声の主の方を見ず
適当に答える
多分、声色的に
涼太だろうな
涼太は身長のやや低く
小柄でかなりの美少年の
愛くるしい顔が特徴的な
男子校生だ
近頃はなぜだかファンクラブが
出来たとか言う噂が在るくらいだ
ウチの学校の女生徒達は
男勝りな奴が多いから
かなり特殊な
趣味を持っている奴から
絶大な支持を持っている
可哀想な変わり者だ
「すまない涼太
僕の眠さがMAXなんだ
眠らせてくれよ…」
「分かったよ
でも夜は早く寝た方が良いよ?」
「あいよ~」
その後の授業も
寝ていたら先生に数回指されたが
どれも簡単だった
今の僕は中学校は
勉強しなくても
付いていけるな
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