貴方たちとの出会い

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「そういえば、最近食客が増えたそうじゃないか。なんでも村一番の美男子だとか」 「へぇ。トシの事ですか。薬屋の息子で土方歳三っていうんですが、バラガキと呼ばれてる割には面白いやつでして。剣の腕もいいし」 「土方君か…。一手願いたいものだな」 「ははっ、柳田先生には敵わないでしょう」 「分からんぞ。最近の若者は腕っぷしが良くて…いつ追い抜かされるかわかったもんじゃない」 「そうですね。私もいつ柳田先生の娘さんに抜かされるか…」 「あいつは女なのに剣を振るうのが好きだからな。自分の娘ながら怖いくらいに成長している。まだ10にもみたないのだから」 「怖いくらい…ですか。きっと柳田先生は教えるのがお上手なのでしょう。うちの宗次郎にも教えて頂きたいですね。負けを知らない貴方に」 「俺より強くなるだろうな、あいつは。…宗次郎くんか。是非一緒にやろう。瑞稀も切磋琢磨すれば、もっと腕をみがけるだろうし」
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