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あれから数年立ち、瑞稀は12歳、宗次郎は13歳となった。
「やぁ!」
パァン
「…また負けました」
「宗次郎は踏み込みが遅いんだよ。相手に隙が出来たら即座に突く!これ常識!「バシッ」イタッ!」
「あっ!柳田先生!おはようございます」
「あぁ、済まないな。遅れて。そしてお前はいつから相手に言える立場になった?お前もあと少し遅かったら宗次郎にやられていたぞ」
瑞稀の父、柳田隆之介が生意気に教えていた瑞稀の頭を叩いた。
「痛いよ、父上ー。あっ、寝てなくていいの?」
「大丈夫だ。それに未熟者のお前が宗次郎に教えるからだ。まぁ確かに宗次郎は踏み込みが甘いな。こうすんだよ」
「はいっ!」
隆之介は剣の腕が凄く、今まで誰にも負けた事がなかった。
ここ最近は体調が悪く、寝込む事が多くなったため、試合をする事が無くなったが。
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