アイスと幽霊とインベーダー

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「ほいじゃあアイス!! あいうぉんとあいす!!」 「お前適当に英語言えばなんとか済むと思ったら大間違いだからな!? しかも文法微妙に違くね?!」 「伝わりゃいいんだよ。伝わりゃー。ま、それはいいからアイスを食べさせないとこのスマフォの電池切れるまでインベーダーゲームをやりまくるぞ?」 「ごめんなさい今から買ってきます」  ああ、我ながら弱い。どうしてスマフォの電池切れるまでインベーダーゲームという目的で奪われてしまうからってアイスをパシリで買ってこなくちゃなんないんだ。それは理不尽でひどいことじゃないのか。なあ? なあ? 「う・る・さ・い」  ……すいません。いいからさっさと行ってこい(要訳)ってことですね! わかります! 「とりあえず私はここでインベーダーゲームをクリアしたいからさ。とりあえずあなたが買ってきてよ。ねえ?」  そう上目遣いで言われたら行かなきゃならないのが男の性じゃないですか!! もしやあんたそれをねらって?! 「ふんふふん、ふん。ふんふん、ふっふーん」  そんなことを考えることも彼女はなかったのか、たぶんなんかのファンタジーゲームのBGMを鼻歌をしつつまた彼女はインベーダーゲームをやり始めた。やれやれと思いつつ俺は近くのコンビニへと向かうために財布を持って靴を履き、外へ出るのだった。
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