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今日も今日とて幽霊さんはアイス片手に俺の部屋でファミコンのコントローラーをピコピコ動かしている。いい加減俺の物置から古いゲームを穿繰り返して遊ぶのをやめてもらいたいんだが?
「少年。ゲームとは最高の遊具だ。今は子供だってゲームをプレイしているんだぞ。見ろ。この主人公を。この人ですらもう二十年もゲームの主人公なんだぞ。大変だと少しは思わないのか」
「そんなもん微塵とも思わねーし俺は少年と呼ばれるような年齢でもねえよ」
「ありゃー。なに? 思春期じゃないの? まだ思春期のおこちゃまでしょ?」
「おこちゃま言うな!! そんなこと言ったらお前だってそうじゃないのか?!」
「私はそうかもしれないけど幽霊になってるから年齢なんて概念存在しないのよん。お分かり?」
俺は幽霊さんの言葉を返すのをやめた。返したら必ず言い訳には見えない言い訳を返して俺を困らせる、常套手段を取るからな。
「とりあえずあんた緑でやってよ。あたし赤の方が好きだから」
「お前名前のくせして緑嫌いなんだな」
「あら? 燃えるような赤がいいじゃないか。赤はいいぞ? なんだってなんでも忘れさせてくれる。炎を見つめているだけでね……」
「お前それ放火魔の心理!! なんだよお前実は放火魔か?!」
「失敬な。私は生まれてこの方犯罪など犯したことはない」
「もう死んでいるのにか……?」
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