195人が本棚に入れています
本棚に追加
なんだかんだで俺は慣れてしまったんだと思う。幽霊と会話できたら普通驚くよな? 普通なら、だ。だけどさ、もうなれちゃってるんだよね。偶然に出会ったのが……えーと、一ヶ月位前かな? だからもうこの奇妙な生活をおよそ一ヶ月ほどしていることになるんだけど、それでもやっぱこいつの奇妙奇天烈な行為に慣れることはない。こいつ今は昔懐かしいポリゴンが出ているゲームを遊んでいる。あとそれの主人公は赤だ。碧って女が操縦してるのに赤なんだ。まったく訳の分からないが、もう二十年以上前に主人公は赤い帽子をかぶっていることは決まっているので今更あーだこーだ言うこともない。決定事項なのだ。
「……んで、やるの? やらないの?」
「ああ、いいよやりゃいいんだろ」
しゃーないので2Pのコントローラーを持ち、端子に差し込んだ。
ぴんぽーん。
拍子抜けしたチャイムがこのお気楽段落カオスモードの部屋に響いた。
最初のコメントを投稿しよう!