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あれから二年たった
日記をやっと返してもらったので、これからも書こうと思う
今日も今日とて、私は女子少年院で様々なことをやってる
まぁ日記が女子少年院で過ごす決め手になったから良かったと思ってる、なんて
中学生の少女には過酷な環境だとか、リアルな内容だったからと裁判官に認められただからということを聞いた
少年院は寒い、布団は冷たいし、夏は暑いし、苦しい。等と最悪な事だらけ。だけど、同じくらいに楽しい事もいっぱいあった
同じ部屋のの女の人と恋バナしたり、昔話したりと
寮長さんがまた女の人で、勉強など教えてくれるから簡単なのは高校一年生くらい出来るようになった
そんなこんなで充実していた生活を送っているのだが、まだ楽しみなのがある。
「おい、まこ……月島。あの少年が面会に来たぞ」
「はい!分かりました!!ちょっと待ってください、これを書き終わったら行きますんでっ」
それは、とある少年との面会
私が少年院に入ってからいつも来てくれている、ただ素直に嬉しい
さて、今日はなんのお話をしてくれるのかな。楽しみ
月島 真
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あの寮長さんに案内され、着いた場所は鉄で出来た簡易の扉
はぁ、毎回ここでドキドキする。私なりの純情というやつかな
赤らめた顔を頭を振ることにより、普通の顔に戻す
緊張している腕で姿に見合った重たさの扉を開けると、横長テーブルの向こうに座っている………
「こんにちは、戒」
笑顔の、彼がいた
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